「思ったよりお金がかかった…」とならないために、ここでは初期費用以外で発生しやすい出費をカテゴリー別に詳しくチェックしていきましょう。
1. 引っ越し作業に関する費用
● 引っ越し業者への支払い
引っ越し費用は距離や荷物量、時期によって大きく変動します。特に3月～4月の繁忙期は2倍近くになることも。
見積もりを取る際は、複数社を比較しておくのがポイントです。
-
単身引っ越し：2万〜6万円
-
ファミリー引っ越し：5万〜15万円
● 梱包資材・不用品処分費
ダンボールやガムテープ、緩衝材などの梱包資材は意外と出費がかさみます。
また、粗大ごみの処分料も地域によっては1点につき数百〜千円単位でかかるため、事前に自治体サイトで確認しておきましょう。
2. 新生活準備のための購入費
● 家具・家電の購入
新居の間取りやサイズに合わせて家具・家電を買い直すケースは多いです。
特に一人暮らしを始める場合、最初にそろえるものだけで10万円を超えることも。
【主な購入項目例】
-
冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ
-
カーテン・照明・ラグ
-
ベッド・テーブル・収納用品
家電は「新生活応援セット」などを活用すると費用を抑えやすくなります。
● 消耗品・日用品の買い替え
トイレットペーパーや洗剤などの消耗品、ハンガーや掃除道具といった小物類も意外と出費が重なるポイントです。
スーパーやドラッグストアで少しずつそろえるより、まとめ買いでコストを抑えるのもおすすめ。
3. 契約関連の費用
● 電気・ガス・水道の開通手続き費
ガスの開栓時には立ち会い費用（数千円程度）が発生することがあります。
また、インターネット回線を新規で契約する場合は、工事費（1〜3万円）がかかるケースも。
● 火災保険・保証会社の更新料
多くの賃貸物件では火災保険（2年更新）や保証会社利用料が必要です。
更新時にも費用が発生するため、入居時だけでなく2年後の支出も想定しておくと安心です。
4. 生活インフラ・サービス関連費
● インターネット・Wi-Fi
最近では引っ越しを機に光回線を切り替える人も増えています。
契約プランによっては違約金や解約手数料が発生する場合もあるため、旧居側の契約内容を確認しておきましょう。
● 郵便転送や住所変更に伴う費用
郵便局での転送届自体は無料ですが、各種登録変更（免許証・保険・銀行など）に伴う書類郵送などで小さな出費が積み重なることもあります。
5. 旧居の退去費用
● クリーニング・原状回復費
退去時に敷金から差し引かれることが多いですが、契約内容によっては別途請求される場合も。
特に喫煙・ペット・壁紙の傷などがあると、数万円単位の追加費用になることがあります。
6. その他の想定外出費
● 新しいご近所づきあい・地域費
自治会費やごみ袋の購入など、地域特有の費用も要チェック。
また、引っ越し直後の挨拶まわりでの手土産代も1,000〜3,000円程度かかります。
● 通勤・通学ルートの変更費
定期代の変更や交通機関の切り替えで、初月は二重払いになることも。
交通費の精算時期も考慮しておくと安心です。
まとめ：引っ越し費用は「＋αの出費」まで見積もるのがコツ
事前にリスト化して予算を立てれば、引っ越し当日や入居後に慌てることもありません。
引っ越しの総額を抑えたいなら・・・
☑家具・家電は中古やサブスクを活用
☑引っ越し業者は平日・午後便で見積もり
☑固定費（通信・保険など）は契約見直し
を検討するのがおすすめです。
よくある質問（FAQ）
Q1. 引っ越し費用の「初期費用」とはどこまで含まれますか？
A. 一般的に「初期費用」とは、入居時に不動産会社へ支払う費用を指します。
敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・火災保険料・保証会社利用料などが含まれます。
ただし、引っ越し業者への支払いや家具購入費、退去費などは「初期費用」には含まれません。
Q2. 初期費用以外で特に見落としやすい出費は？
A. 多くの人が忘れがちなのが、インターネット回線の工事費・ガス開栓立ち会い費・粗大ごみ処分費などです。
また、退去時の原状回復費用や自治会費、転居後の生活用品の買い足しも意外と負担になります。
Q3. 一人暮らしの引っ越しでは、初期費用以外にどれくらい予算を見ておけばいいですか？
A. 一人暮らしの場合、5万〜15万円程度の追加出費を見込むのが現実的です。
家具家電・引っ越し代・日用品・ネット契約などを含めると、初期費用と合わせて合計30万〜50万円前後になることもあります。
Q4. 引っ越し費用を抑えるコツはありますか？
A. 以下のような工夫でコストを抑えられます。
-
複数の引っ越し業者から相見積もりを取る
-
平日や午後便など、閑散期のプランを選ぶ
-
家具家電は中古・リユース・サブスクを活用
-
固定費（通信・保険など）を見直す
Q5. 引っ越し後の費用も家計に入れておくべき？
A. はい。特に初めての一人暮らしや新婚生活では、入居後1〜2か月の支出が多くなります。
光熱費の開始請求や、生活雑貨の買い足し、ネット利用開始費用などを含めて総額での資金計画を立てましょう。
Q6. 退去費用は敷金でまかなえる？
A. 一部は敷金でまかなえますが、原状回復費用が敷金を超える場合は追加請求があります。
特に喫煙・ペット飼育・壁紙や床の汚れがある場合は、数万円単位の追加費用になることも。
退去前にハウスクリーニングや補修をしておくと、費用を抑えられます。
Q7. ネットでよく見る「引っ越し費用一括見積もりサイト」は使ったほうがいい？
A. 複数社の価格比較には有効ですが、個人情報の取り扱いに注意しましょう。
信頼できる大手サイトを利用し、見積もり依頼後の連絡方法（メールのみ・電話可など）を事前に設定するのがおすすめです。
