「マイホームを買う」というのは大きなイベントです。
買いたい家を探し、契約、住宅ローン、税金・・・
実際に家を買うとなるとたくさんの手順がかかります。
事前に確認し、無理のない計画でマイホームを手に入れましょう。
まずは、希望条件の整理をしていきましょう。
マイホーム購入は、一生のうちで数回あるかないかの大きな買い物であり、購入後は大切な資産となります。
「購入にしたい家」を考えてみます。希望条件を整理してイメージしてみましょう。
希望条件をまとめる
エリア:沿線(通勤・通学の交通面)、地域(学区・実家)等
引越し予定時期:お子様の卒業・入学、転勤等
間取り:広さ、部屋数、収納等
予算:物件価格、自己資金、親族からの援助、月々の支払額等
その他:庭がある、ペットと一緒に暮らす等
インターネットの情報の先入観にとらわれないようにしましょう。
昨今、インターネットの普及により検索をすればたくさんの情報を得ることができます。しかし、その情報は正しいのか?自分たちのケースにあてはまるのか??先入観を持たずに相談することでご自身のライフプランにあった物件に出会える近道となります。
希望条件には優先順位をつけましょう
希望条件が出そろったら、条件に順位をつけてみましょう。希望条件を100%満たす物件はほぼありません。そこで妥協できるところを話あっておくことでスムーズなお住まい探しができるようになります。ただし、資金計画やライフスタイルもあわせて検討していくことが大事になりますので不動産のプロに相談することをおすすめします。
STEP2:資金計画・諸費用
自己資金や収入、ライフスタイルから資金計画を考えます。住宅ローンご利用の場合は特に
「借りられる金額」ではなく「払える金額」で資金計画をたてることが重要です。
資金計画をたてる前に知っておきたいポイント
①現在の家賃を参考にしてみましょう。今の生活で住宅費にあてている家賃等の金額はご自身のライフスタイルにあっていますか?住宅ローンご利用の場合は返済可能額の目安にしてみましょう。
②購入に際して準備できる自己資金を把握しましょう。年収等による借入可能金額、月々の支払金額を不動産会社や金融機関に相談してみましょう。
③購入物件にかかる費用以外の入居後のコストの予算を把握しましょう。(家具・家電の買替、引越し費用等)
④親族からの援助がある場合は、早目に営業担当者に相談しましょう。税金の費用がかかる場合があります。
⑤物件価格以外にも税金や手数料が必要です。貯蓄やライフプランにあわせて資金計画をたてていきましょう。
物件価格+諸費用=物件購入予算
支払方法について
例えば下記の条件の場合・・・
物件価格:5,000万円+諸費用:400万円=物件購入予算:5,400万円
①自己資金を使い残金は住宅ローンを利用する。
(例)自己資金800万円を準備した場合。
物件購入予算:5,400万円-自己資金:800万円=住宅ローン利用額:4,600万円
②全額ローン
(例)自己資金を準備しない場合。
物件購入予算:5,400万円-自己資金:0円=住宅ローン利用額:5,400万円
住宅ローンの利用額により月々の支払能力はかわります。ライフスタイルにあわせて無理のない支払方法を選びましょう。
STEP3:物件見学・購入申込み
希望条件にあう物件が見つかったら実際に見学に行きましょう。
物件見学のポイント
①間取り
・リビングや各部屋、収納の広さは十分か確認しましょう。
・実際に住むことをイメージし、生活動線を確認しましょう。
②設備
・毎日使うことになるキッチン。動線と収納力を確認しましょう。
・浴槽のサイズや乾燥機などの機能は十分か確認しましょう。
・家具の配置をイメージし、コンセントの位置や数、電話、インターネット配線を確認しましょう。
③敷地
・日当たり、風通し、生活音などご自身の生活時間にあっているか確認しましょう。
・隣接する住戸との位置関係、窓の配置による視線等確認しましょう。
・駐車場や駐輪場を使う予定であれば確認しましょう。
④周辺施設・生活環境
・最寄り駅からの道順を確認しましょう。実際に歩いてみるのも良いでしょう。
・スーパーやコンビニなどお買い物施設を確認しましょう。
・学校や幼稚園、保育園など教育施設を確認しましょう。
・クリニックなどの医療施設、公園等を確認しましょう。
中古物件の場合は、居住中の場合が多くあります。実際の生活をイメージしながら見学していても「収納扉を勝手に開けない」などマナーを守って見学しましょう。
購入の申し込み
希望にあう物件が見つかり、購入の意思が固まったら「購入申込み」の手続きをします。購入申込書に購入条件(お引き渡し日、住宅ローン利用の有無、手付金額等)を記入します。
購入申込書は、物件の拘束力はありません。そのため、ご契約日の早い方、住宅ローンの事前審査がすでに通っているなど売主様にとって条件が有利な方が優先されます。申し込む際は、営業担当者としっかり相談しましょう。
売主様との購入条件の調整や不動産会社の物件調査が終わったら契約締結です。
売買契約の締結に先立ち、重要事項説明書や売買契約等の説明を行います。専門用語もありますので不明点は必ず契約担当者に質問しましょう。
重要事項説明書
売買契約に先立ち、取引に係る重要な事項を宅地建物取引士が買主様に対して説明をし、書面を交付します。この内容をよく理解しないまま契約してしまうとトラブルになることもありますのでしっかり説明を聞きましょう。
売買契約
重要事項説明の後に「売買契約書」「物件状況等報告書」等の説明があります。契約内容や対象不動産の現況を確認しましょう。特に中古物件の場合、設備の有無や不具合の有無には注意しましょう。
住宅ローンの金利には種類があります。それぞれに特徴がありますのでご自身のライフプランにあった返済計画を選択しましょう。
変動金利型
金融情勢の変化にあわせて金利がかかります。
原則として金利は半年に一度見直しがされますが返済額は借入から5年間一定となり5年毎に返済額が調整されます。
固定金利型
借入金利は上下することがありません。
完済するまで借入金利がかわらない全期間固定金利型の住宅ローンで返済金額がかわらないので安心です。
固定金利選択型
借入から一定期間を固定金利とします。
設定した固定金利期間が終了した時点で、再度、固定金利型と変動金利型を選択します。
住宅ローンは本申込をします。住民票、課税証明書、収入証明、印鑑証明など必要書類が多いので営業担当者に確認しながら進めていきましょう。
住宅ローンの本申込みが終わり利用する金融機関が決まったら金融機関と金銭消費賃貸借契約を締結します。この契約にも必要書類をそろえる必要がありますので営業担当者に確認しましょう。
火災保険
お引き渡しの時からの「火災保険」の加入をおすすめします。
大きな資産となる大切なお住まいです。万が一に備えて保険に加入しておきましょう。
いよいよお引き渡しです。
まずは「登記申請の手続き」を行います。その後、「残代金の支払い・固定資産税等の精算」を行い「物件のお引き渡し」となります。
登記申請の手続き
所有権移転登記等の申請を行います。登記を代行する司法書士に必要書類を渡し、登記申請を依頼します。
残代金支払い・固定資産税等の精算
融資が実行され売主様への残代金を支払います。また、固定資産税・管理費・修繕積立金等の精算金を売主様へ、登記関係費用を司法書士へ、仲介手数料を不動産会社へお支払いします。
購入不動産の引渡し
不動産の引渡しを行います。売主様から対象不動産の鍵を受け取ります。他に関係書類がある場合は売主様から引継ぎをします。
新生活のスタートです!
「マイホームを買う」はここまでで手続きが終了です。そしてここからがスタートです。「住むは一生・・・」という言葉もあります。定期的なメンテナンスをしっかり行い、永く住めるお住まいにしてください♪