
賃貸住宅の契約更新が近づくと、
「更新料を払って、このまま住み続けるべき?」
「どうせお金がかかるなら、更新前に引っ越したほうがいい?」
「今の家賃が高い気がする……」
と迷う方も多いのではないでしょうか。
更新時期は、今の住まいや家賃を見直すよいタイミングです。
ただし、「更新料がかかる=引っ越したほうがお得」とは限りません。
引っ越す場合には、新居の敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用に加えて、引っ越し代なども必要になります。
反対に、今より家賃の安い部屋へ移れば、初期費用がかかっても長く住むことで負担を抑えられる可能性があります。
大切なのは、更新料だけを見るのではなく、
「今の部屋に住み続けた場合」と「引っ越した場合」の総費用を比べること。
この記事では、賃貸の更新前に引っ越すか住み続けるか迷っている方に向けて、費用の比較方法や判断基準、更新前に確認しておきたいポイントをわかりやすく解説します。
賃貸の更新時期は「住み替えるか」を考えるタイミング
賃貸借契約には契約期間が定められており、普通借家契約では2年契約となっているケースもよくあります。
契約期間が終わったあとも住み続ける場合は、契約内容に応じて更新手続きを行います。
このとき、
- ・更新料
- ・更新事務手数料
- ・保証会社の更新・継続費用
- ・火災保険等の更新
- ・家賃・契約条件
などを確認することになります。
※実際に必要となる費用や名称、金額は契約によって異なります。必ず現在の賃貸借契約書や更新案内を確認してください。
そして更新時期は、単に「更新する・しない」を決めるだけではなく、
「今の部屋は、これからの自分にも合っているか?」を考えるタイミングでもあります。
賃貸の更新時期は「住み替えるか」を考えるタイミング
引っ越すか迷ったら、いきなり物件探しを始める前に現在の状況を整理してみましょう。
1.今回の更新でいくらかかる?
まず確認したいのが、今の部屋に住み続けるために必要な費用です。
更新時にかかる可能性がある費用には、
- 更新料
- 更新事務手数料
- 保証会社関係の費用
- 火災保険等の費用
などがあります。
「更新だから○万円」と思い込まず、今回実際にいくら必要なのかを更新案内や契約書で確認しましょう。
2.今の家賃に納得している?
次に考えたいのが毎月の家賃です。
契約したときには納得していた家賃でも、数年住んでいる間に、
「もう少し家賃を抑えたい」
「今の広さは必要なくなった」
「同じくらいの家賃なら、もっと条件のよい部屋があるかも」
と感じることがあります。
更新料は一度の支出ですが、家賃は住み続ける限り毎月発生します。
そのため、更新時の費用だけではなく、今後1年・2年と住み続けた場合の家賃総額も考えてみましょう。
3.今の部屋に不満はある?
お金だけではなく、現在の住み心地も重要です。
たとえば、
- ・部屋が狭い
- ・収納が足りない
- ・駅から遠い
- ・通勤・通学に時間がかかる
- ・日当たりが気になる
- ・設備に不満がある
- ・周辺環境がライフスタイルに合わなくなった
など。
多少の不満はどんな部屋にもあるものですが、毎日の生活で繰り返しストレスになっていることがあるなら、更新は住み替えを考えるきっかけになります。
4.これからの生活に変化はある?
今は問題がなくても、これから生活が変わる予定があるなら確認しておきましょう。
たとえば、
- ・就職・転職
- ・転勤
- ・進学
- ・同棲
- ・結婚
- ・一人暮らしの開始・終了
- ・在宅勤務の増減
などです。
更新してすぐ引っ越すことになると、更新にかかった費用と引っ越し費用の両方が短期間に発生する可能性があります。
近いうちに生活環境が変わる可能性が高いなら、更新前に住み替えも含めて検討しておくとよいでしょう。
5.新しい部屋へ引っ越すと総額いくら?
ここが重要です。
「更新料が高いから引っ越そう」と思っても、引っ越しには別の費用が発生します。
新居によって異なりますが、
- ・敷金
- ・礼金
- ・仲介手数料
- ・前家賃など
- ・保証会社関係の費用
- ・火災保険等
- ・鍵交換など契約上必要な費用
- ・引っ越し代
などが必要になることがあります。
そのため、更新費用と新居の初期費用だけを単純に比べるのではなく、引っ越し後の家賃まで含めて考えることが大切です。
「住み続ける費用」と「引っ越す費用」を比べてみよう
迷ったときは、感覚ではなく実際に数字を書き出してみると判断しやすくなります。

ここまで比較すると、
「更新料を払ったほうが結果的に安い」場合もあれば、
「初期費用はかかるけれど、家賃が下がるので長く住めば差が縮まる」という場合もあります。
家賃が下がれば、引っ越し費用を何年で取り戻せる?
住み替えで家賃を下げたい場合は、ひとつ簡単な考え方があります。
たとえば、
現在の家賃:90,000円
新居の家賃:80,000円
なら、毎月の差は10,000円です。
仮に、更新して住み続ける場合と比較した引っ越しによる追加負担が240,000円だったとします。
毎月10,000円負担が減るなら、
240,000円 ÷ 10,000円 = 24か月 となります。
つまり単純計算では、約2年住むと追加負担分に相当する金額になります。
ただし実際には、管理費・共益費や契約条件、更新費用なども違うため、総額で比較する必要があります。
重要なのは、
「家賃が安くなるから引っ越す」ではなく、「初期費用を含めても何年住めばメリットが出そうか」まで考えることです。
更新して住み続けたほうがよいケース
では、どんな場合なら更新が向いているのでしょうか。
今の部屋に大きな不満がない
立地、広さ、設備、周辺環境などに満足しているなら、更新費用だけを理由に引っ越す必要はないかもしれません。
新しい部屋を探しても、今より条件がよくなるとは限らないからです。
引っ越しの初期費用が大きい
更新費用より新居への住み替え費用が大幅に高い場合、短期間では住み替えによる金銭的メリットが出にくいことがあります。
今の立地が生活に合っている
通勤・通学時間、買い物、病院、友人・家族との距離など、立地の便利さには家賃だけでは測れない価値があります。
近いうちに別の転居予定がある
数か月後や1年後などに転勤やライフスタイルの変化が予定されている場合は、今引っ越すことで短期間に転居を繰り返すことになる可能性もあります。
更新前に引っ越しを検討してもよいケース
反対に、次のような場合は住み替えを考えるタイミングかもしれません。
家賃負担を下げたい
毎月の家賃が負担になっているなら、更新時は固定費を見直すチャンスです。
数千円〜1万円程度の差でも、長期間では総額に差が出ます。
ただし、家賃だけでなく管理費・共益費などを含めて比較しましょう。
今の部屋に明確な不満がある
「狭い」「駅から遠い」「収納が少ない」など、日常的に感じている不満があるなら、更新を機に希望条件を整理してみるのもよいでしょう。
ライフスタイルが変わった
入居時は一人暮らしだったけれど同棲を始める、在宅勤務が増えて仕事部屋が必要になったなど、暮らし方が変われば必要な部屋も変わります。
もっと条件の合う物件が見つかった
家賃、立地、広さ、設備などを総合して、今より自分に合う物件が見つかった場合は、更新前の住み替えを検討する価値があります。
更新料がもったいないから引っ越す、だけでは判断しない
更新前の引っ越しで特に注意したいのが、
「更新料を払いたくないから引っ越す」という判断です。
たとえば更新に10万円必要だったとしても、新居への住み替えに数十万円必要なら、少なくとも直近の支出だけを見れば引っ越すほうが大きくなることがあります。
もちろん、
「今後の家賃を大きく下げられる」
「通勤時間を短くできる」
「今より暮らしやすい部屋になる」
などのメリットがあれば、初期費用をかけてでも住み替える価値はあります。
つまり、
更新料は判断材料のひとつであって、更新か引っ越しかを決める唯一の基準ではありません。
引っ越すなら「更新日の直前」では遅いことも
更新せずに退去する可能性がある場合は、早めに賃貸借契約書を確認しましょう。
特に確認したいのが、解約予告期間です。
契約によっては、退去日の一定期間前までに解約の申し入れが必要です。
更新日の直前になって、
「更新料を払いたくないから来週退去します」と申し出ても、契約上の解約予告期間によっては希望どおりにならないことがあります。
また、新居探しにも、
物件探し → 内見 → 申込み → 審査 → 契約 → 引っ越し という時間が必要です。
更新案内が届いてから慌てるのではなく、更新時期が近づいてきた段階で、
「更新する可能性が高いのか」
「引っ越しも検討するのか」
を考えておくと動きやすくなります。
更新前に新居を探すなら「家賃だけ」で比較しない
住み替え先を探すとき、つい現在の家賃と新居の家賃だけを比較しがちです。
しかし、確認したいのは家賃以外にもあります。
たとえば、
- ・管理費・共益費
- ・駅徒歩
- ・通勤・通学時間
- ・広さ
- ・間取り
- ・収納
- ・設備
- ・初期費用
- ・今後の更新条件
- ・インターネットなど毎月の費用
です。
たとえば家賃が5,000円下がっても、通勤時間が大幅に増えたり、必要な設備がなくなったりすれば、「本当に得だった」と感じない可能性もあります。
反対に、家賃がほとんど変わらなくても、
「駅に近くなる」
「部屋が広くなる」
「通勤が楽になる」
のであれば、住み替える価値を感じる方もいるでしょう。
金額だけでなく、毎日の暮らしまで含めて比較することが大切です。
板橋区で住み替えるなら沿線を広げて比較してみる
板橋区には、
- ・都営三田線
- ・東武東上線
- ・JR埼京線
など複数の路線があります。
今と同じ駅だけで探すのではなく、隣駅や別の沿線まで候補を広げることで、希望に近い物件が見つかることもあります。
たとえば、
「駅徒歩を少し変える」
「築年数の条件を広げる」
「隣駅まで探す」
など、優先順位を整理しながら条件を調整すると選択肢を増やせます。
板橋区内で住み替える場合は、現在の生活圏を大きく変えずに物件を探せることもあります。
5つの質問でチェック!更新する?引っ越す?
迷っている方は、次の5つを考えてみましょう。

一番重要なのは、
「自分がこれから何を優先したいか」です。
更新か引っ越しか迷ったときの判断順序
最後に、判断の流れを整理します。
STEP1 更新日・解約予告期間を確認
まず契約書を確認します。
↓
STEP2 更新して住み続ける費用を確認
更新関係の費用と今後の家賃を整理します。
↓
STEP3 今の部屋への不満・今後の生活を整理
家賃だけでなく、立地・広さ・設備・ライフスタイルを考えます。
↓
STEP4 希望条件に合う物件を探す
実際にどのくらいの家賃で住み替えられるのか確認します。
↓
STEP5 引っ越した場合の総費用を計算
新居の初期費用、引っ越し費用、今後の家賃まで比較します。
↓
STEP6 費用+暮らしやすさで判断
「一番安いほう」ではなく、これからの生活に合うほうを選びましょう。
板橋区で更新・住み替えに迷っている方へ
賃貸の更新は、これまで何となく住み続けていた部屋について、
「このまま住むのが自分に合っているのか」を考え直すよい機会です。
株式会社くみん不動産では、板橋区を中心に賃貸のお部屋探しをお手伝いしています。
板橋区内には西台店・板橋店・大山店・坂上店の4店舗があります。
「更新するかまだ決めていない」
「今と同じくらいの家賃で、どんな部屋があるか見てみたい」
「家賃を少し下げて住み替えたい」
「同じ板橋区内で引っ越したい」
といった段階でも、お部屋探しを始めることができます。
現在の部屋と新しい物件を比較してから、「やっぱり更新する」と判断しても構いません。
更新期限ぎりぎりになる前に、まずこれからの暮らしと希望条件を整理してみましょう。
よくある質問(FAQ)
Q.更新料を払うくらいなら引っ越したほうが得ですか?
必ずしもそうとは限りません。引っ越す場合には新居の初期費用や引っ越し代などが発生します。更新費用だけではなく、住み続ける場合と引っ越す場合の総費用を比較して判断しましょう。
Q.更新料はいくらかかりますか?
更新料の有無や金額は契約によって異なります。更新事務手数料や保証会社関係の費用などが発生する場合もあるため、賃貸借契約書や更新案内を確認してください。
Q.更新前ならいつ退去しても大丈夫ですか?
契約で解約予告期間が定められている場合があります。更新日だけを見るのではなく、いつまでに解約の申し入れが必要なのかを契約書で確認しましょう。
Q.更新の何か月前から部屋探しを始めればいいですか?
希望条件や時期によって適切なタイミングは変わりますが、更新直前ではなく、余裕を持って現在の契約内容や物件情報を確認し始めるのがおすすめです。
Q.家賃が安い部屋へ引っ越せば必ず得になりますか?
必ずしもそうではありません。家賃が下がっても初期費用や引っ越し代がかかります。何か月・何年住むと費用差を回収できるのかまで計算すると判断しやすくなります。
Q.今の部屋を更新するか決める前でも物件を探せますか?
もちろん可能です。現在の家賃や条件と、実際に募集されている物件を比較することで、更新するか住み替えるか判断しやすくなります。
まとめ|更新料だけでなく「これからの総費用」で判断しよう
賃貸の更新前に、
「引っ越す?それとも住み続ける?」と迷ったら、更新料だけで決めないことが大切です。
まず確認したいのは、
① 更新にいくらかかるか
② 今の家賃を今後も払えるか
③ 今の部屋・立地に満足しているか
④ 今後ライフスタイルが変わるか
⑤ 引っ越した場合の総費用はいくらか
の5つです。
今の部屋に満足していて、引っ越し費用のほうが大きいのであれば、更新して住み続ける選択が合理的なこともあります。
一方、現在の家賃負担が大きかったり、部屋が暮らし方に合わなくなっていたりするなら、更新は住み替えを検討するよいタイミングです。
「更新料がもったいないから引っ越す」ではなく、「これから1年・2年暮らしたとき、どちらが自分に合っているか」で考える。
これが、更新か引っ越しかを判断する大切なポイントです。
板橋区で更新を控えていて住み替えを迷っている方は、現在のお部屋と新しい物件を比較するところから始めてみてください。










